緋色の海に溶ける蜜情 【ONE PIECE 赤髪 R18】
第8章 甘い懲罰
翌朝。
二日続けてたっぷりと睡眠をとり、酒も抜けてスッキリと目覚めたは、隣にシャンクスがいないことに改めて気づいてハッとした。
「……もしかして、まだ、吊るされてる……っ!?」
慌てて甲板へ駆け出すとそこには朝露に濡れ、さらにげっそりと痩せ細ったシャンクスの姿があった。
もはや叫ぶ元気もないのか、口を半開きにして虚空を見つめている。
「シャンクスさん! 大丈夫ですか!?」
「……あ…………。お前は、今日も、可愛いな……」
瀕死の状態でなおそんなことを口にする彼を見て、後からやってきたベックマンが呆れたように鼻を鳴らした。
「ベックさん、もう十分……反省したと思います! お願いです、降ろしてあげてください」
が必死に袖を引いて懇願すると、ベックマンはしばし沈黙した後、観念したように肩を竦めた。
「……お前がそこまで言うなら、今回はこんくらいで勘弁してやるか」
ベックマンがナイフで縄を断ち切ると、シャンクスは「おわっ!?」と声を上げながら床にドサリと崩れ落ちた。
「はぁ……っ。助かった……、マジで死ぬかと思ったぜ……っ」
シャンクスは芋虫のように這いずりながら、すぐにの足元へ縋り付こうとする。
その目は、昨夜のチョコバナナの残像を追いかけるようにギラついていたが、ベックマンが立ちはだかる。
「……ッ!」
「言っておくが、次また加減を間違えて昏倒させてみろ。次は縄で吊るすだけじゃ済まさねェ。……海王類の餌にして、三日三晩引き回してやるからな」
「……っ!! 激しく了解した!! 二度と、二度とには無理はさせねェ!!」
シャンクスは真っ青になって激しく首を縦に振った。
開放された喜びと、昨夜の渇きを癒したい欲求のそれらを必死に理性で抑え込みながら、縄を解かれたシャンクスはを壊れ物でも扱うかのように優しく抱きしめた。
「……悪かったな、。これからは、ちゃんと大事にするからよ……」
「……はい。約束ですよ?」
その光景を、ベックマンは「いつまで持つことやら」と言いたげに眺めながら、新しい煙草に火をつけたのだった。