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緋色の海に溶ける蜜情 【ONE PIECE 赤髪 R18】

第7章 毒と蜜の独白


「……加減を知らねェにも程があるな」


「……最後の方は、もう声もまともに出なくて……。でも、シャンクスさんは『うめェ、うめェ』って、空っぽになるまで飲み尽くして……」



彼女が倒れる寸前まで、己の本能と欲望のままに搾り取り続けた男に、ベックマンは頭を抱え低く唸るような声で吐き捨てた。



「……あの馬鹿野郎。……少し、締め上げる必要があるな。だが、。お頭を説教する前に、お前にも言っておかなきゃならねェことがある」


「……っ、はい」


「『好きなだけどうぞ』なんて言葉、あの男の前で二度と口にするな。お頭に際限なんて言葉はねェ。お前が甘い顔を見せりゃあ、文字通り骨の髄までしゃぶり尽くすのがあのバカだ」


ベックマンの低い声が医務室に響く。
叱責というよりは、あまりの危うさに呆れ果てているといった調子だった。



「……すみません。でも、あんなに幸せそうな顔を見ちゃうと……」


「……ったく。お前がそうやって甘やかすから、お頭が付け上がるんだ。……しょんぼりするな。お前のために言ってんだ」




俯いて肩を落とす彼女を見て、ベックマンはわずかに毒気を抜かれた。
本気で反省しているのが伝わってくるだけに、それ以上追い詰める気にはなれなかった。



「いいか、体力の違いも考えろ。あの絶倫バカのペースに付き合ってりゃ、お前の命がいくつあっても足りやしねェ。……今後は気をつけろ。分かったな?」


「……はい、気をつけます……」



力無く頷くの頭を、ベックマンは大きな手で不器用に一度だけ撫でた。



「よし。お前はここでゆっくり休んでろ。……さて」



ベックマンの目が、狩人のそれに変わる。
彼は医務室の扉に手をかけ、一気に開け放った。



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