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夢幻泡影②【呪術廻戦(死滅回游〜)/伏黒 恵オチ】

第14章 天使と巡り会うオラトリオ【東京第2結界】


『泳者による【死滅回游】へのルール追加が行われました』

 微妙にタイミングをズラしながら、三体のコガネがそう言った。



〈総則〉
10.泳者は他泳者に任意の得点を譲渡することができる。



「は? 何だ、このルール?」

 得点の譲渡? 何のために?

「……悠仁たちだね」

 内心で首を傾げていると、今までほとんど無表情だった青年が、一瞬だけ柔らかな表情を見せた。だが、次には冷めた瞳を向けてくる。

「『半端な攻撃じゃオレは殺せない』、だったね。僕も時間がないし、お望み通り、本気でいかせてもらおう」

 そう言って、青年は【騰蛇】と【勾陳】を呼んだ。


「【合成天将――『勾炎龍(こうえんりゅう)』】」


 うねるように炎が上がり、金色の軌跡を伴って、紅金色の龍が顕現する。その圧倒的な熱量と存在感に、札埜は息を呑んだ。

「おいおいおい……何だよ、それ……」

 見たことがない。
 晴明だって、十二天将をかけ合わせるなんて、こんな――……。

「――いいぜ。やってやるよ」


 ――【四番、五番、十一番――風よ、上空より来たりて敵を討て】


 呪符を抜き、術式を発動する。式神の能力が札埜に憑依し、巻き上げる竜巻に身を任せ、上空に浮かんだ。そして、勢いよく身体を回転させながら、風を纏って蹴りを放つ。


「【勾炎龍――劫火滅焼(ごうかめっしょう)】」


【勾炎龍】が顎(あぎと)を開き、紅金色の炎が襲ってきた。
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