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夢幻泡影②【呪術廻戦(死滅回游〜)/伏黒 恵オチ】

第14章 天使と巡り会うオラトリオ【東京第2結界】


「……このままでは、呪いの世は終わらぬ。力を残さねばならぬのだ。より強く、より優秀な術師を生み出すために……」

 たとえ器が足らず【陰陽術式】を持てなくとも、強い術式を持てるように【呪い】をかけた。

「【天与呪縛】――それを操作するっていうのか⁉ オマエ……っ!」

 イカれてる。

 オマエ、そんなんじゃなかったろ。

 うんざりするほどの理想主義者で、それを成し遂げられるだけの力を持ってて。

 綺麗事ばっかで苛つかせてきて、こっちの文句ものらりくらり聞き流して……。

 こんな……青白い顔で、ふらふらしながら身体 引き摺って、情けない姿を晒すヤツじゃないだろ。


 そして――……終わりの日は訪れた。


「ケヒッ! ケヒヒヒッ‼ 残念だったなぁ。だが、【陰陽術式】――中々 楽しめたぞ」


【呪いの王】――それを前に、晴明の身体は引き裂かれた。


「この……っ! 大バカ野郎が‼」

 光を失って虚空を見上げる晴明を前に、奥歯をギリッと噛み締める。


 ――絶対 終わらせてやる、オマエの【呪い】を。


 その血筋の奥深くまで根付く、愚かしいほどの理想を。


 ――たとえ、オレ自身が【呪い】になったって……。


* * *

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