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夢幻泡影②【呪術廻戦/伏黒 恵オチ】

第6章 クレッシェンドに高まる熱【賭け試合】


「…………」

「……大丈夫か、伏黒?」

 ヤバい。可愛いが押し寄せてきている。
 コイツ……何で こんなに可愛いんだ?

「メグ……?」

「……貸せ。俺が預かっとく」

 ゴキュッと口の中に溜まった唾を呑み込み、無理やり邪念を鎮め、怪訝そうな顔をする詞織から制服を受け取った。結局 シャツも脱いだらしく、学ランと一緒に渡される。

 外で詞織が肌着になったのかと思うと、その躊躇いのなさに心配が募るのと同時に、受け取った制服に ほんのりと体温が残っていて、柔らかくて甘い匂いが伏黒を煽った。

「……虎杖。十秒 耳塞いで、あっち向いてろ」

「あ、ハイ」

 色々と察したのか。サッと背中を向けて耳を塞いだ虎杖を確認し、伏黒は手早く詞織の腰を抱き寄せる。

「メグ、何? 早く行こ……ぅんっ⁉」

 噛みつくように詞織に口づけ、唇を吸い上げた。本当は舌を入れて詞織の口の中を堪能したいところだが、そこまでやると さすがに止まらなくなってしまう。

 ひとまず、『詞織が欲しい』という欲求だけ宥めておこう。

「はぁ……もう少し……」

「ふ、ぁっ……待っ……やめ……っ」

 詞織の吐息を呑み込み、柔らかい唇を貪る。やがて、名残惜しさとともに詞織の唇を舐めて離れ、頬に口づけを一つ落とした。

「よし」と言いながら、感触をなぞるように唇を指先で拭う。
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