第3章 至近距離で拝む自担の顔。
2度目の目覚め。
うさみはまだ肩にもたれたまま、横で穏やかな寝息を立てていた。
手持ち無沙汰な手でスマホのロックを解除し、通知の内容を確認する。
「……ん……ふ……」
うさみが微かに眉を寄せ、甘い夢の続きを見るように、支えにしていた拓人の肩から、重力に任せて反対側へと体を傾かせた。
「おっと……! 危ね……」
拓人は、咄嗟に持っていたスマホをソファに放り出すと、倒れ込みそうになったうさみの肩を両手でガシッと受け止めた。
178cmの彼の長い腕が、うさみの体をすっぽりと囲い込むようにして、自分の胸元へと引き戻す。
「……んぅ……? ……ぁ、……てら?」
急な体の揺れと、耳元で聞こえた低い声に、うさみの意識がゆっくりと浮上してくる。
視界がぼやける中、目の前にあったのは、自分を必死に支えている拓人の、少し焦ったような、でも最高に優しい顔だった。
「……あ、……私、寝てた……?」
「寝てた。……しかも、今、そのまま床にダイブしそうになってたぞ。……危なすぎ」
拓人は安堵したように息を吐きながらも、支えていた腕を離そうとはしなかった。むしろ、目覚めたばかりでトロンとしているうさみの体を、さらに自分の方へと密着させる。
「……ごめん。……いつの間にか……」