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彼はアイドル。

第3章 至近距離で拝む自担の顔。





至近距離で合う、黒目がちな瞳。毛穴一つ見当たらないほど整った肌。
うさみは、自分の「自担」が、今、自分の手の中でこんなにも無防備な顔をしているという事実に、改めて目眩がしそうになる。

「……もう、無理。かっこよすぎて、直視できなくなってきた……」

うさみが手を離して顔を覆おうとすると、拓人が素早くその手首を掴んだ。

「逃げるなよ。……『ぷににし』って言った責任、取れよ」

彼はうはまの手を自分の頬に固定したまま、ぐいっと顔を近づけてきた。
鼻先が触れ合うほどの距離。

「……ねえ。……ブログには書かないけど。……うさみにだけ見せる『甘えにし』、もっと見たい?」

そう言って、彼はうさみの手のひらに、ちゅ、と深いキスを落とした。
「ぷにぷに」だったはずの空気が、一瞬で熱い熱い、男の体温に支配される。

「……てら、……拓人っ」

「……はい、正解。」

今度は「ぷに」なんて音は聞こえないくらい、深く、甘い溜息が重なった。





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