• テキストサイズ

彼はアイドル。

第2章 お手振り王子の誕生日。







規制退場の列に並びながら、うさみは火照った頬を夜風にさらしていた。
耳の奥にはまだ爆音が残り、視界の裏には水色の海と、その中心で誰よりも輝いていた「てら」の姿が焼き付いている。

(……はぁ。かっこよかったなぁ)

あんなに近くで、自分だけに向けられたあの「ニヤリ顔」。
周りのファンが「今の何!?」「てら、最高すぎない!?」とパニックになっている中で、必死にペンライトを振った自分を褒めてあげたい。

ドームの敷地外に出ると、立ち止まってスマホを取り出し、溢れる想いをぎゅっと凝縮してメッセージを打った。

『最高だったよ!!!お疲れさま。31歳、世界一かっこいいスタートだった。家で待ってるね』











ーーーーーーーーーーーーーー





/ 82ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp