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美オヤジを誘って囲われて救われる話

第13章 誕生日編


そんなこんなで一緒に仲良く室内を見て回る。

これだけで1日楽しく過ごせるぐらいだが、あっという間に夕食の時間になった。

今日は別棟にあるレストランへ行く予定だ。
なので着替えてお洒落をする。

あなたはこの日のためにブティックで購入した白っぽいワンピースドレスを身につけた。

店の服は淑女らしいシックな黒が多いけれど、今日は冬の雪を思わせる清廉な装いでまとめたかった。

気に入ってくれるかな?
そうドキしながらクローゼットルームから出ていくと、彼はすでに着替えていた。

自分の思惑が一瞬吹き飛ぶぐらい、ヴィクトルの完璧な装いに目を奪われる。

「ん? ――わあ名無しちゃん、すっごく綺麗だ!」

感動の面持ちで寄って来たのはヴィクトルが先だった。

「ほ、本当? これ大丈夫?」
「うん、とっても素敵だよ。いいねえ、見惚れるな」

彼の目線が頭上から靴にまで届いて恥ずかしいけれど、自然と笑みがこぼれていく。

「こういうの初めてだからドキドキしてたんだ」
「ふふ、君に完璧に似合ってるよ。あれだな、真っ白い雪の日に教会から姿を現した聖女みたいだ」

彼の詩的な例えに思わず笑ってしまう。
でも興奮が伝わってきて嬉しかった。

ちなみに教会というワードが敏感に響いてきたのは秘密である。

あなたは同じくヴィクトルのことをまじまじと見つめた。

立ってるだけで存在感に圧倒されて憧憬の眼差しになってしまう。

「なんだかいつもと雰囲気が違うね、セクシーで格好いい…! ちょっとダークな感じで、物語に出てくる組織の当主みたい」
「え? それ大丈夫なの?」

彼が笑いながら髪をかき上げる仕草にまた惚れ直す。

黒いスーツに暗色のシャツ、後ろに流すようにセットされた髪型は、爽やかさと色気を同時に感じさせる。

普段は閉じている首元も今日は少し開いていて、惜しみなく漂う色気があなたの視線を引きつけた。
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