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美オヤジを誘って囲われて救われる話

第12章 語り合い


元彼の姿と声を久々に聞いて、心臓がドクドクと鳴ってくる。

別に必要以上に恐れてはいないが、もう会いたくはなかった。

「なんなのあいつ、相変わらずだね。馬鹿じゃん、女に引っ叩かれて」
「……ね。変わってないな」

それ以上言葉も出なかった。
マティアスは見た目がいいし一見優しくとっつきやすいため、女性にはモテる。

だが慣れると相手にぞんざいだったり浮ついた性格のため、彼の行く末は想像が出来た。

「じゃあ行こっか、セリアちゃん」
「うん。……ねえちょっとやめてよその亡霊みたいな顔。もうあんたには関係ない男なんだからさ。何かあったら私がぶん殴ってやるから。ねっ?」
「……うん、ありがとう。私も今度は自分でぶん殴れるよ」

わりと真顔で言うとセリアは吹き出した。
彼女の笑顔を見て、少しだけあなたも元気が出てくる。

そして同時に浮かんだのは当然ヴィクトルのことだ。
元彼に本気で怒ってくれた彼の真剣な表情は、忘れられないものだった。

だからこそ、あなたは過去よりも今の大事な人々との時間を大切に前に進みたかったし、そうするつもりだった。
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