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美オヤジを誘って囲われて救われる話

第11章 一大事編


たどり着いたケーキ屋は二階建ての広々としたカフェで、ガラス張りのシックな空間である。

「わ、結構混んでるね。住宅街なのにすごい」
「今日は日曜日だからかな。見て名無しちゃん、ここはパンとかケーキもたくさんあって、お菓子もあるよ」
「本当だ。帰りにパン買っていこうかな?」
「うん、そうしようか」

まるで同棲してるかのような会話を楽しみながら、あなた達はお店の人に案内された。

ガラス天井から光が差し込み、きらきらと開放的なお店だ。
まわりは女性客が多いけれど、ちらほら家族連れやカップルもいる。年齢層は様々で自分たちも溶け込んでるような気がした。

「ああ美味しい来てよかったぁ」
「名無しちゃんは甘い物好きだね」
「 うんっ。ヴィクトルもでしょう?」
「もちろん。俺は甘いのも辛いのも何でも好きだけどね」

あなたは笑いながら何が一番好きなのか尋ねてみる。

「やっぱり肉かな。大きいゴロッとしたやつはたまらないな、この年でも。いつまで食えるんだろうな」
「ははっ。ずっと食べれるでしょ。私も好きなんだよねお肉。今度ローストビーフとか作ろうかな?」
「おおいいね、一緒に作ろう」

彼との間のちょっとした約束がその都度幸せをもたらす。二人の日々が続いていき、未来の大きさが少しずつ広がっていく感覚がして、ふわりとあったかい気持ちになった。

お会計の時、あなたはガラスケースにずらっと壮観に並ぶパンから色々選んでいた。

「ねえねえ何にする? 私クロワッサン持って帰ろうかな」
「俺も買おう。あの美味しそうなやつも夜一緒に食べようよ。夕食まではいるでしょう?」
「うん、いるよ」

若干もう淋しげな顔つきのヴィクトルに微笑みながら、仲良く喋っていた。

今日の夜帰らなきゃいけないことが自分でも淋しく感じる。今週はほとんど一緒にいたから、終わってしまうのが悲しい。

もし同棲したら今回のことは練習になるかもしれないと考えていたけど、今のところ何も問題はなさそうな気がした。

しかしその時だった。 ある事件が起きたのは。

ヴィクトルはふと店内の奥の方を見た。
そこには個室スペースが何個かあったらしく、三人組の女性たちが出てきたのだ。
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