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美オヤジを誘って囲われて救われる話

第11章 一大事編


「もちろんそうだよ。每日一緒にいたいって言ったでしょ。君も見ただろ? 俺が帰ってきた時のでれっとした顔を」
「ははっ、見ちゃった」

ああ、好き。
話してるだけで思いが募る。触れているだけで、繋がりを実感する。

「名無しちゃん」

ヴィクトルの顔が近づいてきて、温かな唇が重ねられる。自然と口が開き、深いキスを交じらせていく。

「ん⋯⋯」

あなたは彼の腰に手を回し、背中へ伸ばした。
体を抱えられて、とろけるような感触を味わう。

彼はしばらく没頭していたが、口を離すと色っぽくため息を吐いた。

「ねえ。そろそろいいかな?」
「⋯⋯ん?」
「もう1週間君を抱いてない。おかしくなりそうだ」

そのストレートすぎる文言に目を見張る。
視線をさまよわせて赤面しながらも、あなたは遠慮がちに相槌を打った。

「えっと⋯⋯私もずっとしたかったよ」
「ほんと?」
「⋯⋯うんっ。だってヴィクトル、ベッドでもずっと抱きしめてくるし。近いし熱いし⋯」

普通のときに夜の話をするのは、なんだか照れる以上の感覚だ。
でもそんな恥ずかしがり屋なあなたの様子を、彼は幸せそうに眺めていた。

「それはあれだ、しょうがない。君が魅力的だからさ。少しでも近くにいたかったんだ。⋯⋯じゃあ連れてっていいかい?」

え?

そう聞き返す前に、彼はあなたの膝下にがっちり腕を差し入れ、背中も抱えたまま立ち上がる。

急にふわっと目線が上がり、とっさに首に掴まった。

「わ、わあっ、何してるのっ。重いよ!」
「全然軽いよ。あぁ、可愛いなぁ。やっぱり君は俺のお姫さまだね」

彼が自然に短くウインクしてくる。

お⋯⋯お姫様。
そんなこと言われたの生まれて初めて。

一瞬突っ込みたくなったが、ヴィクトルならばおかしくないかもしれないと思った自分の負けである。

そうこうしてるうちにあなたは寝室に連れられ、彼に朝までじっくり愛されることになった。
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