第10章 彼の同僚
「ヴィクトル、すごいよぉ。いつもこんなことしてくれてるの」
「あ、名無しちゃん」
「気持ちいい、あぁ、だめえ、もっとヴィクトルを気持ちよくしたいのに」
あなたは勝手に感じ始めてしまい、彼の両肩に手を置いて腰を揺らした。
すると彼が顔を上向け、吐息まじりの唇を動かす。
「どうやってそんなこと覚えたの?」
「⋯⋯え? ヴィクトルが教えてくれたんでしょう」
「俺そんなこと教えたか?」
独り言みたいにつぶやく彼の反応を見ると面白い。引き締まった腹筋をぴくぴくさせて、感じてるみたいだ。
自分が刺激を与えてるんだ。この前手でしたときみたいに。
そう自覚して段々嬉しくなってくる。でも奥に当たってこちらも余裕がない。
このままじゃ先に達してしまうと焦り、あなたは彼に後ろに倒れてもらった。
「おっと、あぁ、これはもっとやばいぞ」
そうもらしたヴィクトルは、あなたの腰をがっしり支えてサポートしてくれた。
「あ、あぁ、ヴィクトルっ」
あなたは腰の動きが止まらなくなってくる。
揺れる胸も、腰つきも、下から丸見えだろうけど、彼を征服してるような気分になってきて喜びもわく。
「気持ちいい?」
「うん、すごくいいよ。名無しちゃん、しめつけてくる」
そんなこと言われたらもっとおかしくなる。つい動きも止まりそうになった。
このままじゃ先にイってしまい、そのあとは力がなくなってるかも。
「ねえ、俺をイかせたい?」
突然下から薄く開いた瞳で尋ねられた。彼も首筋に汗がにじみ、余裕のない呼吸をしている。
「ん、え? え?」
その直球のやらしいセリフに、あなたは完全に集中を奪われ、一気に膣の中がきゅうきゅうしてきた。
「や、あ、あぁ、ヴィクトル、いかせてぇっ」
彼への返事ができず、逆に懇願をする。
するとヴィクトルはあなたの腰を掴み、下から勢いよく突いてきた。
「あっ、あっ、あっ、んあぁ!」
彼は性急に起き上がり、あなたをがっちりと抱えたまま後ろに倒れたところを、強く抱き込まれ、激しくイかされる。
それは自分がしていたこととまったく違う、的確で大きすぎる快楽だった。
「だめっ、いくっ、いくっ、いく!」
分厚い筋肉のはった胸がくっつき、シーツに押しつけられるように腰を入れられ、奥までしっかり突かれる。