第10章 彼の同僚
「確かに君はすごく若いよね。俺の約半分だから。でも何歳でも名無しちゃんはとっても可愛いよ。ずっとずっと愛おしいよ。一緒に年取りたいなって思う」
彼の偽りのない思いが、その言葉に集約されていると感じた。
「嬉しい⋯⋯!」
あなたも涙が出そうなほどくしゃっとした顔を、彼の胸にうずめて喜んだ。
互いの環境について話せば話すほど、気持ちを知れば知るほど、二人の愛は深まっていくのだと感じた。
こんなふうに今日は、彼も不安なことがあるんだなって、もっと身近に触れた日だ。
だからあなたはこう考える。
与えてもらうだけでなく、自分も与えたい、もっと想いを伝えたいと。
それをまずベッドの上で試そうとした。
変な表し方かもしれないけれど、心の繋がりが強まると、肉体も深めたいと思うのは当然のことなのだ。
「えっ? 名無しちゃん、今日は上になりたいの?」
小さい照明を灯した寝室で、彼に散々官能的な愛撫をされたあと。
あなたは白いふかふかのベッドの上で、裸の彼のそばに横たわり、小さく頷いた。
「本当に? 俺は嬉しいけど」
「嬉しいの? やじゃない?」
「いや、嫌な男なんていないでしょ。好きな子にそんなことされて」
さっと照れたヴィクトルにあなたは張り切る。
彼にクッションを背に寝そべってもらい、裸体のまま腰のあたりにまたがってみた。
「ん⋯⋯無理しないでね」
優しく語りかけられて、あなたは赤く染まり動きを止めてしまう。
まだ挿入なんてしてないけど、目線の置き場がわからず、何をどうすればいいのだろう。