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夜の秘め事【裏夢の短編集】【R18】

第12章 ※イタリアの空は、君を諦めない【REBORN ディーノ】


柔らかな朝の光が差し込む中、は心地よい肌の温もりと、頭を優しく撫でる大きな手の感触で目を覚ました。
視界を開けるとそこには、愛おしそうに彼女を見つめるディーノがいた。



「おはよう、。……よく眠れたかい?」



その低く甘い声を聞いた瞬間、昨夜の情熱的な行為の記憶がフラッシュバックする。
は一気に顔を赤くし、逃げるように布団を頭まで被った。



「あはは、こら。隠れるなよ。せっかくの可愛い顔が見えないじゃないか」



ディーノはクスクスと笑いながら、潜り込んだ彼女を布団の上から優しく抱きしめ耳元で囁く。



「……顔を見せておくれ」



促されて真っ赤な顔を少しだけを布団から出すと、待っていたのは甘いとろけるような口付けだった。
唇を離したディーノは、彼女の頬を親指でそっとなぞりながら、真剣な眼差しで告げた。



「まだ出会って間もないけれど……もう、君を手離せないほど愛してるんだ」



その熱烈な告白に、も胸が熱くなり「私も……私も大好きです」と答える。
しかし、現実は甘くなかった。



「……でも、私……。大学の夏休みを利用して旅行に来ていたから、もうすぐ日本に帰らなきゃいけないんです」



悲しげに俯きながら、戻らなければならない事情を話す。
せっかく結ばれたのに、遠く離れた日本に帰らなければならない。
その距離を思うと、涙が溢れそうになる。
ディーノは一瞬寂しげに眉を下げたが、すぐに決意を宿した笑みを浮かべて彼女を強く抱き寄せた。



「そんな顔しないで。……必ず、君に会いに行くよ」


「……え?」


「どんなに離れていても、君の元へ駆けつけてみせる。日本でまた会おう」



その約束と共に、彼は惜しむように何度も髪や額に口付けを贈った。








別れの時、空港で見送るディーノは、愛する人を必ず守り抜くという強さを秘めたボスの顔をしていた。




「愛してるよ、。……日本で、待っててくれ」



「私もです。……待ってますね」



彼の手の温もりを胸に、は日本へと飛び立つ。



遠く離れた空の下でも、ディーノとの絆はあの日交わした熱い愛のように、決して消えることなく彼女のナカに深く刻まれていた。

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