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【呪術廻戦】呪いの嫁入

第16章 運命的な再開


「俺は別に、自分のこと正しいなんて思ってないです」


……いや、違うな。俺は、自分が正しいとか間違ってるとか、そんなのはどうでもいい。

俺はただ、自分の"良心"を信じている。……だから。


「俺は自分の良心に従って人を助ける。それを否定されたら、あとは────呪い合うしか、ないですよね」


呪力出力を増やしながら、俺はハッキリとそう告げた。


今、加茂さんの視線は俺に向いている。

そこで急に背後から式神の気配がすれば、加茂さんの意識は一瞬逸れるはず。


そう見越して、俺は影に潜ませていた術式解除直前の蝦蟇を、加茂さんの死角から飛び出させた。


「っ…!!!」


案の定、気配を察知した加茂さんが反射的に背後を振り返る。

蝦蟇が迎撃されるコンマ数秒前、俺は術式を解除し、最近調伏したばかりの式神───万象を、手で型どった。


「これは呪力食うので、単体でしか使えないんですよ」
「…!!」


影絵から這い出た万象は、鼻から呪力で造られた大量の水を放出し、加茂さんを濁流と共に建物から外へと押し流した。


遮蔽物のない開けた場所。


そこへ加茂さんが投げ出されたのを確認し、俺は万象を解除。そして濡れたその身体に効果的な、帯電する式神を再び呼び出した。



「───鵺」

「グ……ッ!」



俺の意図通り、鵺は濡れた加茂さんに帯電した翼で攻撃を仕掛た。

しかし、鵺が追撃を行おうとした瞬間。

加茂さんは懐から予備の輸血パックを投げ、向かってくる鵺を血液の網で縛り上げ、捕獲した。


「私は───負ける訳には、いかないのだ!!」


即座に鵺を解除し、今度は俺自身が攻勢に出る。

建物から地表へ飛び降り、戦いがさらに激化しようとした、その時だった。


──── ドォン!!


地響きと共に、建物全体を飲み込むような勢いで、呪力を帯びた禍々しい木の根が外から伸びてきた。
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