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【呪術】もしも、希望の隣に立てたなら。【廻戦】

第29章 信頼と恋敵


『それなら、私が作るよ…家で一緒に食べれば良いでしょ?』
少し困った顔…誘ってくれた手前、言ってくれてるんだろうと五条は横目で見る
疲れてるくせに…

「じゃあ、僕んところおいでよ」
『え?』
「僕が作ってあげるって、料理くらいできるし、道具も揃ってる」
軽く言ったが、提案というより決定に近い
紅海が目を瞬かせている間に、五条はスマホを取り出した
「あ、伊地知?ごめん、要件追加」
歩きながら通話する
「今日、晩飯家で食べるから、よろしく」
短く言って切る
『え、イッチーとご飯食べる予定だったの?』
「あー、まぁそんなもん」

実際には、伊地知へ遠回しに ──虎杖の夕食、頼む… と言う要件
五条の中では既に、今日の予定は完全に変更された
2人は駅前のスーパーに入る

五条は迷いなくカゴを取りカートに乗せる
「何食べたい?」
『え、私の欲しいもの作ってくれるの??』
「まあ、作れる様なら…」
『じゃあ、ガッツリ食べれるのが良い!』
「了解」
戸惑いもなく即答する
肉売り場へ直行し物色…
「ガッツリ系かぁ…でも、さっぱりしてても旨いよね?」
野菜コーナーへ移動、 ネギ、豆腐、きのこ…

紅海は少し後ろを歩きながら、その背中を見る
高専時代から知っているのに、 知らない一面を見ている感覚
『悟、ちゃんと料理するんだね』
「失礼だな」
振り返らず答える
「一人暮らし長いしさ、外食ばっかだと身体鈍るんだよね」
『……なんか意外…ちゃんと生活してるんだね』
「僕だって生きてるからね?」
レジへ向かう途中、デザートも入れていった

═══高専敷地内、宿舎

高専の門を抜けると、さらに静かになる
木々の匂い、湿った土の空気…

寮棟へ向かう
廊下を歩きながら、紅海は少しだけ思い出す
――半年前
酔い潰れて、ここに運ばれた夜
断片的な記憶しかない

五条が自室のドアを開ける
「どうぞ」
中は驚くほど整っていた

物は必要最低限… 生活感はあるのに、散らかっていない

『……綺麗にしてるよね』
「まぁね、僕が出来ない時は、たまに、掃除して貰ってるしね」
靴を脱ぎながら笑う
買い物袋をキッチンへ置くと袖を軽くまくり準備を始める
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