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【呪術】もしも、希望の隣に立てたなら。【廻戦】

第25章 休暇と浴衣


「はい、おかえりなさい」
お姫様抱っこで部屋に運ばれた

旅館の玄関でお姫様抱っこを見られた紅海は恥ずかしすぎて透明になりたかった
旅館の受付スタッフも、周りの客も視線は釘付け
「わぁ、お姫様抱っこだ」とか「恥ずかしいって思わないのかな?」とか「なに?撮影?ドッキリ?」とか…

それもそうだ、モデル並みのスタイルの男がお姫様抱っことか
その名の通り、王子様に見える
『悟、もう良いから、さすがに恥ずかしいよ!』
拒否をしたが、自分の使命かのように王子様は部屋まで運んでくれた
旅館に帰り、五条に絆創膏を貼ってあげようか?

と、問われた紅海
『いやいや!良いよ!自分で貼れるから!』
「そ?じゃぁ、早く寝るんだよ?おやすみ~」

ドアが静かに閉まる音

『はぁ……』
部屋に一人になった途端、張っていた気が抜けた
畳に腰を下ろし、買ってきてもらった絆創膏を見つめる
新しく買ったサンダル
可愛いと思って選んだけど…結果は、靴擦れ。
赤くなった踵に触れると、じん、と痛んだ
『……失敗したなぁ』
小さく呟く
旅行なんて、ほとんど経験がなくて
任務以外で、誰かと遊びに来るなんて
嬉しかった

でも、少し浮かれていた
服も、サンダルも…

全部ちゃんと楽しもうとしてテンション上げすぎた
『なんで私、いつもどこかシッパイしちゃうんだろ…』
絆創膏のパッケージを開けながら苦笑する

いつも選択を間違える
昔からそうだ
上手くやろうとすると、空回りする
人付き合いも…自分の立ち位置も
今日だって、酔っぱらいに絡まれて
自分でどうにかすれば良いのに
結局、悟に助けられて
心配までさせて…結果、靴擦れ…そしてお姫様抱っこ…
畳に倒れ込み転がる

うわぁぁぁぁあ!!!!

声にならない叫びを、頭の中だけであげる
顔が熱い…思い出すのは、怒った悟の顔
そして、抱っこされた時の距離

ゆっくり身体を起こし、絆創膏を貼る
少しだけ痛みが和らぐ
『……明日』
昼過ぎには帰路に着く
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