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【呪術】もしも、希望の隣に立てたなら。【廻戦】

第24章 憧れと二次会


「紅海さ…僕、暇じゃないの知ってるでしょ?」
『うん』

「その僕が、わざわざ旅行誘ってる意味、もうちょっと考えてよ」
五条は、ただ、真っ直ぐ紅海を見つめる

「時間奪われてるとか思ったこと一回もない
むしろ、紅海といる時間は欲しくて作ってるけど?』
どう言った意味でなのか考えさせないくらい、さらっと言った

五条の中では紅海と旅行に行けるだけで嬉しい
ただ一緒に笑える時間…それが欲しい

「だからさ…行こうよ?紅海」

紅海の胸の奥で、何かがほどける
私がこんな風に喜んでいいのかな
それでも
『…行きたい』
前へ進んだ答え

「じゃ、決定ね!」
五条はほんのわずか、ホッとした顔をして
味噌汁を掻き込んだ

数時間後…紅海は駅前で釘崎と待ち合わせをしていた
「紅海ちゃん!遅い!」
改札前で腕を組んでいた釘崎野薔薇が、不満そうに眉を寄せる

『ごめんね、朝ちょっとゴタゴタしちゃって』
昨夜、五条悟が泊まっていた
当然、生徒に言えるわけもなく、曖昧に笑って誤魔化す

「ま、いいけど…今日はちゃんと付き合ってよ?東京の店、いっぱい回るんだから」
『うん、案内は任せて…』
電車に揺られて、釘崎の希望の店に向かう

悟と旅行かぁ…

電車を降りて並んで歩きながら、今日は釘崎の付き添いのはずなのに、頭の片隅ではずっと旅行のことを考えていた

店に入り、並んだワンピースを何気なく手に取る
鏡の前で合わせてみると、柔らかな色味が思った以上に女性らしい
ちょっと可愛すぎるかな…
悩んでいると、横からじっと視線をかんじる

「何それ…デート?」
『ち、違うよ!ちょっと……遊びに行くだけ』
誰と、とは言わない
釘崎はふーん、と意味深に笑った
「紅海ちゃんさ、任務服しかイメージないんだよね」
そう言いながら別の服を持ってくる
「はい、これも着てみて」
『え、私に似合うかなぁ』
「似合わせるんだってば」
小学生の頃から知っている少女は、いつの間にかすっかり頼もしくなっていた
試着室から出ると、釘崎が腕を組んで頷いた
「うん、こっちね」
『ほんと?』
「絶対そっち!相手、絶対びっくりする」

紅海は胸の奥が落ち着かない
…悟、どう思うかな

五条との旅行が少しずつ楽しみになっていた
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