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【呪術】もしも、希望の隣に立てたなら。【廻戦】

第24章 憧れと二次会


いつも通り
あまりにも普通で拍子抜けする

『ご、ごめん!!』

勢いよく起き上がり、頭を下げる
『私またやったよね?勝手に寝て、悟寝れてないよね!?本当にごめん!』

五条は少しだけ瞬きをした
それから、くすっと笑う

「紅海さ」
少し首を傾ける
「僕、帰ろうとしたんだけど?」
『えっ』
「上着掴まれて離してもらえなかったんだよね」


顔が一気に赤くなる。
『…死にたい』

「死なれたら困る」
五条はゆっくり立ち上がる

背を伸ばしながら軽く肩を回す
「別に迷惑とかじゃないよ」
何故か逆に少しだけ機嫌がいい

『本当にごめん、今から帰るの大変だったら布団出すから寝ていって!おばあちゃん泊まった時の有るし…あ!もちろんクリーニングとか出したやつだよ!あとシャワーも使って!ほんとごめん、ごめん過ぎる』
紅海にしては早口で誠意を込めて謝罪をのべる

五条は少し黙る
紅海を見る

寝起きで乱れた髪
本気で申し訳なさそうな表情で困っている
しかも、マジか?と言える突拍子もない提案

―かわいいな
思考が自然に浮かぶ

でも本人には言わない
代わりに肩をすくめる

「じゃあシャワー借りよっかな~」
『うん!使って!タオル用意します!今すぐ!はい!喜んで!』
「居酒屋かよ」
小さく笑って、歩き出してから、五条は小さく振り返る

「紅海」
『なに?』

「ひき止める時、寂しいって言ったの、覚えてる?」

紅海の思考が止まる
『…覚えてない方が良かったやつ?』

「いや、覚えてんのね…なら良し」
『???』
寂しくて引き留めたのが自分だと言う事実が五条にとって嬉しかった


残された紅海はソファに座り込む
紅海は両手で顔を覆う

ヤ!バ!イ!
どうしよう…

普通に悟にシャワーとか貸しちゃったけど…
本当はダメだったかな

頭の中で警報が鳴り始める

仲良い友達への気遣いとしては普通…だよね?
女の子同士なら普通…なんだけどなぁ…
悟、男の子(子?)だもんなぁ…これアウトかなぁ
何で悟は男の子(?)なの!

いや待って、“普通の”って何が普通なの?
解らなくなってきた…

戦闘の判断は早いのに、こういう人間関係のことだけ極端に自信がない

浴室から微かに水音が聞こえる
それだけで心臓が妙に落ち着かなくなる
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