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【呪術】もしも、希望の隣に立てたなら。【廻戦】

第24章 憧れと二次会


照明は暗めの店
カウンター奥のボトルが、琥珀色に光っている

グラスの氷が、静かに鳴った
窓際の二人席

『どうだった?野薔薇ちゃん……ちゃんとやってた?』

カクテルを手に取りながら紅海が尋ねる
悟はソフトドリンクを一口飲んでから答えた

「そうだね…無事にイカれてたよ、紅海の影響は凄いね…」

『いや、イカれてるって何!?』

即座に顔を上げる
『私の影響って事は私イカれてるの!?』
頬を膨らませる

五条が笑う
「そりゃあね」
軽い声

「何度も命懸けて人守るなんてさ…普通は義務でも逃げるよ」

紅海は言い返せず、グラスを見た

五条がグラスを掲げる
「はーい!紅海のイカれ具合に乾杯」
『やだー!乾杯しなーい!』

笑顔だった五条の唇がキュッと締まる
「しろよ?僕の乾杯なんて滅多に受けられないよ〜?」
『わたし知ってるもん、悟は身軽だから、いろんな人と交流してるし?』

五条の眉がわずかに上がる
「あれ?紅海ちゃん、もしかしてヤキモチ?」
少し身を寄せて囁く
「犬でも食わないよ?」
『違うよ!って言うか、それ夫婦喧嘩は犬も食わないでしょ?
もぉ、良いよ、じゃあ、はい!乾杯!』

グラスを差し出す
すかさず五条が引っ込める
「させなーーい!」
紅海は口をあんぐり開けて止まる
五条は肩を震わせて笑っている

『もーっ』
紅海が軽くグーパンチで、五条の肩を叩く
そのやり取りが、自然すぎた

どこか「特別」な距離…

少しして2人の会話が落ち着く

今度はちゃんとグラスが触れた
カン
静かな乾杯

紅海の表情が変わる
『今日さ、変な事件?調べてたんだけど……ちょっと引っかかる事があって』
五条の視線が鋭くなる
「何?どんな事?」

『呪霊がいたはずなのに、痕跡残さず消えてるの…ん~、残さずは言いすぎ?誰の仕業か解らないくらい残ってない』
指先でグラスの水滴をなぞる
『綺麗に消えてるのか、祓われてるのか……
まさか、取り込まれてる?使役されてるのかな?っていくつかのパターン、考えちゃって』

五条が即座に反応する
「呪霊操術?」
『ね?……まさかね』

軽く笑うが、その笑いは薄い
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