第24章 憧れと二次会
『任務お疲れさま…どうだった?』
「ま、ね?2人で協力したから何とかね?」と虎杖
「余裕も余裕よ!」と釘崎
同時に答える二人に、紅海は小さく笑った
その横で五条が皿を一枚差し出す
「ほら、好きそうなの取っといたよ〜」
サーモンだ
紅海は一瞬驚いた顔をしてから、笑顔で受け取る
『ありがと、サーモン好き…』
「ははっ、僕の記憶力ってプロフェッショナルだね」
軽口だけど目隠しの奥の視線だけは、嬉しそうに少しだけ紅海を見ている
釘崎がまた虎杖へ小声
「ほら見なさい…ちょっと、怪しいわよ…でも、そうなると、遊佐さんはどうなるの!?」
「……ゆさ?」
虎杖は釘崎が当たり前のように出した名前に首をかしげる
「紅海ちゃんとバディの補助監督よ、イケメン高身長性格良しの」
「そんな人いるの?」
「京都の方にね?」
寿司が流れ続ける
虎杖は注文して流れてきたフライドポテトを取る
「って言うか、釘崎って、紅海先生の事詳しいよな?知り合い?」
「昔ね、紅海ちゃんが地元に任務で来た時に助けられたのよ
その時の紅海ちゃん、すごく格好良くて、たくましくて頼りになって…覚悟が決まってた
…私の憧れ…で、毎年くらい私の地元に来てくれてて、お姉さんみたいな存在」
「まぁ、憧れはいつか追い越す存在でもあるけどね」
寿司をパクッと食べて照れをごまかす
虎杖も、ひょいっとポテトを口に放り込み
「なんだ、他にも理由、ちゃんと有るじゃん」
════
皿の山を積み上げ、満腹になった一行は店を出た
ネオンの光がアスファルトに滲んでいる
1年生達は先に外へ出されていた
ガラス越しに、レジ前で言い合っている教師二人が見える
『私も、半分出すよ』
財布を出そうとする紅海
だが隣の男は即座に止めた
「何で?僕がおごるって言ったんだし、良いよ」
五条はカードを差し出したまま視線も動かさない
『いやいや、ここは私も』
「奢られときなって」
軽く言ってから、視線を上に向けて考える
「……じゃあさ、二次会行っちゃう?僕ら2人で」
一瞬、紅海が瞬きをする
『でも、悟、忙しいでしょ?』
「無理なら誘ってないって」