第24章 憧れと二次会
東京の空は薄く紫に沈み、街のネオンが灯り始めていた
虎杖悠仁と釘崎野薔薇は、並んで歩きながら大きく息を吐く
疲労よりも、妙な高揚感の方が強い
任務に参加できなかった伏黒はどこかすねている
その前を、いつもの調子で歩く五条悟は軽い声で電話する
「もしもーし、紅海?任務終わった?」
少しの間
「今ね、悠仁と野薔薇の歓迎会しにご飯行くんだよね、そ、恵も一緒…
紅海もおいでよ」
声音が、ほんの少しだけ柔らかい
電話を切ると、くるりと振り返る。
「紅海も来るって〜、店どこ行こうか?」
その瞬間
釘崎が虎杖の袖を引いた
「ねえ」
「ん?」
コソコソ…
「なんか、あの2人仲良くない?」
虎杖は首を傾げる
「そうか?五条先生ってみんなにあんな感じじゃね?」
釘崎はじっと五条の背中を見る
「女の勘は当たるのよ。絶対怪しい」
「なにが?」
虎杖は首をかしげる
「距離感よ」
五条はまったく聞いていない様子で、スマホの検索画面を眺めている
「悠仁はステーキ??野薔薇は寿司だっけ?」
数秒後…
虎杖がテンションあげていく
「回転寿司けってーい!」
════
中は明るく、賑やかな声と皿の流れる音が絶えない
カウンター席に座る4人は、それぞれ皿を取る
「銀座の寿司も良いけど、こう言う所の寿司もエンタメで楽しいよね」
五条は新幹線で運ばれてくる寿司を見ながら呟く
虎杖は目を輝かせていた
「お、来た来た!」
「田舎者丸出しね…もっと注文しなさい!」
「ツンデレかよ」
すでに三皿頼んだ釘崎に、すかさずツッコミを入れる伏黒
五条は肘をつき、楽しそうに3人を観察していた
若者がはしゃぐ姿を見るのは嫌いじゃない
むしろ——少し安心する
その時、入口のドアが開く
流鏑馬紅海だった
黒のオーバーサイズの上着
任務服のまま来るのが、おしゃれ気ゼロの紅海らしい
五条と目が合った瞬間、ふにゃっと笑う
『ごめん、ちょっと遅れた?』
五条が軽く手を上げる
「全然…今ちょうど始まったとこ」
虎杖が立ち上がりかける
「あ!紅海先生!」
「紅海ちゃん!」
「っす!」
釘崎と、伏黒も続けて迎え入れる
紅海は1年達を見て、目を細める