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【呪術】もしも、希望の隣に立てたなら。【廻戦】

第23章 指と欠片



珍しいな、五条が“誰かの状態”を確認しに来るのは
硝子は記憶を辿る

「紅海は、治りが早い…紅海の術式か呪力が関係有るのか
無意識に反転術式を使ってるのかは断言できないけど、常人よりは明らかに早い」
ちらっと、紅海が寝ているベッドの方に視線を落とした
「まぁ、本人はさほど気にしてないけどな
…なに?それ聞いてどうすんの?」

「いや、ちょっと」
五条は、奥のベッドに紅海の呪力を感じた
「…ん?」

そこで、五条の意識が逸れる
この部屋の中…カーテンの向こうだ
紅海…寝てんのかな…

「…何?」
硝子が訝しむ
五条は一瞬だけ視線をカーテンへ向けて、すぐに外す
「いや、別に」
ここで、紅海が寝てるでしょ?とか、無粋なことは言わないでおこう

「で?それだけ?」
硝子が出ていって欲しそうに促す

「んー、まぁね」
曖昧に笑う

カーテンの向こうで、紅海は、眠っているのか起きているのか…

当の本人は、五条がタイミング良く来て
自分の事を質問している事で
心の奥に残っているものが、ざわつき始めた

悟…何で、私の事聞いてきてるの?
私の呪力、異質な呪力って悟は言ってた…
そして宿儺の言った…魂の欠片を奪った女…の子孫?
もしかして、調べてる?

悟と自分の考えがズレて行ってる気がして…
紅海は深く布団をかぶった

暫くして硝子が声をかける
「五条…帰ったよ?」
『硝子…ありがと、ごめんね?』
「謝んなって、言ってるでしょ?
…どーせ五条絡みでメンタルやられたんでしょ?」

硝子にはお見通しだ
紅海は、ベッドの端に座る

『今、玉突き事故みたいな感じでメンタル来てて
1、ある事で悩んでる…2、それを悟に相談したら、まだ詳しく解らないんだから、まだ良いでしょ?的に正論言われた』

「あ〜、相談したのに、解らない事で悩むな!的に、追い返された訳ね?」
硝子は椅子をくるーっと回す、自分も回る

『自分でも解らない状態なのに相談したのが悪かったんだよ〜…変な事相談しちゃって…なんか気まずくて…わがままだよね…』
「ん〜、大丈夫じゃない?今日、あんたの事を聞きに来たって事は、アイツなりに問題を解決しようとしてるんじゃない?」
硝子はペンをクルっと回した

『もしそうなら、逆に申し訳ない…』
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