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【呪術】もしも、希望の隣に立てたなら。【廻戦】

第23章 指と欠片


仙台のビジネスホテル
ロビーの照明…どこにでも有るようなチェックイン
さっきまでの戦闘が、嘘みたいに遠い

フロントで鍵を受け取る
エレベーターで上の階に上がると、短い廊下

伏黒は既に限界だった
部屋に入るなり、言葉も少なくベッドに沈む

虎杖は、五条と同室だ
彼は気絶したまま、まだ起きない
部屋に入る前に紅海が声をかける
『悟…ちょっとだけ、後で良い?』
「いいよ」軽い返事

荷物を置くと、五条の部屋をノックする
そのまま、扉を開けたまま五条は紅海を迎える

その静けさの中で、紅海は少しだけ言葉を探す

『あの、さっきの…宿儺の言葉なんだけど…悟聞いてた?』
「どの辺?」
『“巫女”とか、“魂の欠片”とか……あれ、どう思う?』

自分の身になにか起こっているのか…
不安を、そのままの形では出さない
あくまで“相談”の体裁

五条は、少しだけ考える
「うーん、正直…」

淡々と…
「昔から紅海の呪力は他の呪術師と違って大きいし、異質ではあったよ
まぁ、今となっては慣れたけどね」
その答えは正しいし
五条は、それで十分だと思っている。

事実を整理して、危険度を測る
それが五条のやり方だ

『…そっか』
ほんの一瞬、紅海の表情が落ちる
ん?…五条の思考が、一瞬だけ止まる

だが、その“理由”までは掴めない

紅海はすぐに笑う
いつもの、柔らかい笑顔だ
『ごめんね、悟、疲れてるのに…』

それ以上、踏み込んだ話しはしない
五条は、その切り替えにわずかに戸惑う
何か、紅海の表情曇った感じがした…

けれど、言葉にする前に、紅海の背後に人影
「ほんま、あの規模を処理するんは大変やって」
ネクタイを緩めながら愚痴る
遊佐由布湯が例の学校の参事を処理してきたのだ

……タイミング悪
五条の内側で、小さく舌打ちに似た感情が生まれる
口には出さないし、表情も変えない

「まだ、ハッキリした事は解んないんでしょ?様子見だね」
さっきの話の続きを紅海に投げ掛ける
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