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天狐あやかし秘譚

第100章 雲散鳥没(うんさんちょうぼつ)


何者かがニャンコ先生に干渉している!?

猫神の姿がブレ、ぐいんと歪み、引き伸ばされそうになっている。その力に猫神が必死に抵抗をしているようだった。

誰かに引っ張られている?

それはあたかも、どこかの術者が猫神の呪力を吸収しようとしているかのようだった。

誰?

周囲を見回す。ブレ具合から言って、私の後ろの方から引っ張られているような・・・。
しかし、後ろを振り返っても何も無い。特に呪力も感じない。

じゃあ、どこから?

部屋のあちこちを探してみるが、何も見つけることができなかった。その間も、猫神は「にゃあ!!」とか「しゃー!!」とか言って、苦しそうにしている。

「日暮さん!」
私が探し回っているのが外から見えたのか、廣金くんが実験室のマイクをオンにして話しかけてきた。ちょうどいい、外からも探してもらおう。
「廣金くん!ニャンコ先生がどっかから引っ張られているみたいなの?呪力源を特定して!!」

「日暮さん!日暮さん!」
「だから!早くしてってば!!ニャンコ先生がおかしいの!」
「日暮さん、違います!」

え?違うって?

「ニャンコ先生は、日暮さんの方に引っ張られています!!」

その声がかかった瞬間、ニャンコ先生が椅子の上から私めがけて、文字通り『飛んで』きたのだった。
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