• テキストサイズ

ヒカリノキオク【ヒロアカ】

第3章 はじめましての訓練


二人の前に落とされた現実

「ホークス、
二人とも来てくれ。」

委員長の声は落ち着いていたが、
どこか“決意”を帯びていた。

ホークスはすぐ察し、
の肩にそっと手を置いた。

(……来たな)

部屋に入ると、
委員長は手元の書類を閉じて言った。

「……くんを、近いうちに一般家庭に戻す。」

の目が大きく揺れる。

「え……?
戻すって……どこに?」

「保護者の候補は複数いる。
今、最終調整中だ。」

ホークスは唇を噛んだ。
分かっていたのに、胸が苦しくなる。

は震える声で聞いた。

「……ここに居ちゃダメなの?」

委員長は優しく首を振る。

「君はもう“怯えて守られる子”ではない。
外で、普通の生活をするべきなんだ。」

ホークスはその言葉を聞きながら、
静かに拳を握りしめていた。

(……普通の生活なんて、
あいつにもう残ってねぇのに)

だが、言えなかった。
言ってしまえば、
の未来を狭めるようで怖かった。
/ 100ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp