第3章 はじめましての訓練

“そろそろ外の生活へ戻すべきだ”という判断

２年目に入り、
が身体的にも精神的にも安定したことで、
公安はついに判断する。

「……そろそろ、外で暮らす準備をするべきだ。」

委員長の言葉を聞いたホークスは驚いた。

「もうか？
はまだ７歳だぞ？」

「だからだ。
ここは“家”にはできない。
本当の“家庭”に入るべきだ。」

ホークスは、黙った。

そして、ちらりとを見る。

複雑な顔で笑っている少女。
強くなったけれど、まだ幼い。

（……あいつ、泣くかな）

不安と、少しの寂しさが胸に刺さった。

その翌日から、の運命は大きく動き始める。



治癒も、飛行も、精神も安定し、
「普通の生活に戻す準備をするべき」という判断が下された。

しかしその決定は、
本人たちの胸に静かに波紋を落としていた。