第3章 はじめましての訓練
――“痛みなし”で羽が出るようになる
問題は、もうひとつの個性——コピー。
暴走して背中が痛くなり、
ホークスが必死に支えたあの夜から1年。
の翼は安定し、
いまでは痛みもなく出し入れできるようになった。
ホークスがの方に触れると
シュッ…
赤い羽根にそっくりの形状だが、
よく見れば色はらしい柔らかな桃色が混じっている。
「お、今日もきれいに出たじゃん!」
ホークスが褒めると、
は嬉しそうに翼を広げる。
「前より軽い気がする!」
「筋力ついてきたからな。
飛びながらの体勢制御も、だいぶ上手くなった。」
「ホークスが教えてくれたから!」
「、成長のたびに俺の株上がるのやめろ。
嬉しいけど照れるんだよ!」
ホークスが頭をかきながら笑う。