第3章 はじめましての訓練
7歳になったは、治癒個性の精度が上がった。
痛みで泣いてしまう暴発はもうほとんどなく、
小さな切り傷・打撲程度なら一瞬で治せる。
委員長は記録を見ながら言う。
「ちゃん、
君の治癒は“外に向けるほど安定する”傾向にあるね。
これは珍しいタイプだ。」
「へえ〜ってやっぱ特別なんだな!」
「ホークスが教えてくれたからだよ」
がそう笑うと、
ホークスは耳まで赤くする。
「……お、おう……まあな。
俺が育てたからな(フッ)」
「自分で言った!」
「言うわァッ!!?」
隊員たちの笑い声が訓練室に響く。