第3章 はじめましての訓練
幼児と少年の距離ではなくなっていく
はもう、ホークスの後ろを小さくついて歩く子どもではなくなった。
訓練室へ向かう廊下でも、
ホークスの隣をしっかり歩く。
「、最近また背ぇ伸びたな。」
「えへへ、ホークスより小さいけどね!」
「いやそりゃそうだろ、俺は14だし?
……ってか、口が達者になってきたな? 誰の影響だよ?」
「ホークスの影響じゃない?」
「だよな!!?」
自分で言っておきながら驚くホークスに、
隊員たちが奥で吹き出している。
の性格は、この2年でずいぶん変わった。
最初は怯えて泣いてばかりだったのに、
今ではしっかり自分の意見を言い、
時にはホークスにズバッと突っ込みを入れるほど。
それはきっと——
ここで安心して“子どもらしく”いられるようになったからだ。