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ヒカリノキオク【ヒロアカ】

第3章 はじめましての訓練


市街地を模したエリアに着くと、
委員長と数人の監督官が待っていた。

「本日の任務は、市民の救助と巡回。
危険は一切ないが、ふたりの連携を確認したい」

ホークスは胸を張る。

「任せとけって。オレらなら余裕」

隣で、はぎゅっと唇を結んだ。

「……がんばる」

委員長は微笑んで頷いた。

「焦らなくていい。
君たちは、ただ“いつものように”動けばいい」

その言葉に、の緊張が少し溶けた。

_______

人が疎らに配置された市街地。
市民役の公安職員たちが、日常の動きを演じている。

ホークスはの頭をぽんと触る。

「最初は巡回からな。
怖かったらすぐ言え」

「だいじょうぶ。ホークスがいるから」

その言葉に、ホークスは目を細める。

(ほんと……この子は……)

が小さく走って、落ちていたハンカチを拾い
市民役のお姉さんに渡す。

「これ、落としました……」

「ありがとう、ヒーローさん」

ちょっと照れたように微笑む。

ホークスは後ろから小声で言う。

「……可愛い」

「え?」

「なんも言ってねぇよ」

耳まで赤い。

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