第3章 はじめましての訓練
最初に試したのは“接触”。
ホークスはしゃがみ、の小さな手を包む。
「じゃあ、まずは普通に手を繋いでみようか」
「うん」
彼の手は相変わらず暖かい。
羽もふわっと揺れての肩に触れる。
だが何も起きない。
次に肩に触れる、抱き寄せる、背中を軽く押すなど
さまざまな“身体的接触”を試したが、反応なし。
「んー……困ったねぇ。
ちゃん、何か感じたことあった?」
「なんにも……ただ、あったかいだけ……」
ホークスは笑う。
「それは嬉しいけどね?」
だが記録係は首をかしげるばかりだった。
少し視点を変え他ホークスがに提案をしてみる
「じゃあ今度は羽、触ってみる?」
「いいの!?」
は興奮して目を輝かせる。
ホークスの羽は、以前から気になって仕方がなかった。
そっと指先で羽根の先を触れた瞬間――
ふわっ……
赤い羽が嬉しそうに震える。
「……これ、くすぐったいよちゃん」
「ごめん……」
「いや、嫌じゃないから大丈夫」
少し顔が赤いホークス。
だが何も発動しない。