• テキストサイズ

【ハイキュー!!】矢印の先に、俺(私)はいない【R指定】

第9章 Cling to Me, Even If it Hurts


そのまま、顔を近づけて視界いっぱいに黒尾で満たせる。




「……ねぇ、仁美。俺のこと、好き?」

喋るだけで黒尾の唇が触れそうな距離だった。

拒まなくて、絡まっている指先が少し震えている。



仁美 は息を詰め、震える声で答える。

「……まだ……これから、考えるつもりで–––。」





言い終わる前に、黒尾の指が強く握り締めた。

一瞬、空気が鋭く揺れる。





「考える……?考える好きってなに?俺のこと好きだっただろ?」

低く、押し殺した声。

黒尾の捉える目線まで変わり、彼が苛立っているのが分かった。





更に絡まっている指の力が強くなった。

「こんなにも、俺が……欲しがってんのに?」





その次の瞬間、唇が塞がれた。




黒尾は舌を絡ませながら、仁美の体をベットに押し込んだ。



ベッドがきしむ音と同時に、背中がマットに沈む。

逃げようとしても腕が塞がれている。





「く……クロ、ここ……研磨の部屋だから……。」

「……わかってるよ。流石に……ここで全部はしない。」

/ 299ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp