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❁✿✾ 依 依 恋 恋 ✾✿❁︎/イケメン戦国

第3章 依依恋恋 三話



コミカライズやアニメ化を予め意識した作品という事も相俟って、御子達が扱う神の力も見どころのひとつとなるだろう。メインとなる四柱の他にも、敵対する神の神格を受け継いだ御子や、あるいは味方となる御子達の登場も予定しているとあり、様々な神々へ触れる事が出来る。

「あの設定からここまでお話を広げられるなんて、さすがです……!!私、このお話凄く気になっちゃいました!!」

ぱっと顔を上げた凪の嬉しそうな様を前にして、光秀が微かに目元を和らげた。よもや自分が恋愛要素を割りと全面に押し出した作品を手掛ける事になろうとは想像にも及ばなかったが、彼女がこうも喜んでくれたのならば、頭を多少なり捻った甲斐があったというものだ。ソファーの肘掛けへ軽く頬杖をつき、紙面へ意識を向ける彼女を眺めていた光秀は、きらきらと輝かんばかりの面持ちである凪へ口元を綻ばせる。

「知っている。お前の顔にそう書いてあるからな」
「!そ、そんなに分かりやすいですか……?」
「ああ、まるで好物を目の前へぶら下げられた仔猫のようだ」
「何かとてつもなく子供っぽいって言われてる気分なんですが……」
「素直で愛らしい、の間違いだろう?」
「!!!?」

驚いた様子で黒々した眸を真ん丸にする姿は、やはり仔猫を彷彿とさせた。さり気なく述べた男の科白にも逐一反応を示す彼女を前にすると、つい愛らしくていじめてしまいたくなる。凪の表情が分かりやすい事は前提として、光秀が彼女の内心を読み間違える事などそうそうない。何せ、ずっと前から彼女の事を見て来たのだから。

此度の新作として細かく練り込んだ話の主人公は、凪をイメージして作り上げたものだ。五百年前の乱世で光秀と共に生きた事を、現世においてはすべて忘れてしまった彼女を責める意図は勿論ない。だが、扱う題材が題材だけに、叶う事ならば彼女を頭の中へ思い描きながら書いてみたいとそう思った。

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