第37章 決勝の行方
「ッッ…城…」
「ん?」
「今日、決勝何時からだっけ…」
「んぁ?今日の、…十時くらいか?」
「…まだ時間ある…?」
「あぁ。行くにしてもニ十分くらいでつくだろうし」
「…ッッ…」
「どうしたよ」
「…ちょっとだけ…触れてたい…」
そういわれれば加賀はゆっくりと雅の手をほどけば、体を反転させる。
「…誘ってる?」
「…ッ…ん」
小さく頷けばゆっくりと腰を引き寄せて雅の体を抱き寄せればくいっと顎を持ち上げてキスを落とす。
「…ン…」
幾度も角度を変えて交わす。雅も加賀の首に腕を回して背伸びをすれば舌をどちらからともいわずに互いの口内に進ませた。
「…クチュ…チュ…」
「ン…」
ぴちゃり…と唾液が混じる音がまだ静かな室内に響いて来る。やけにうるさいほどに耳に響くその音に雅も意識はくらりとし始めた。
「…じ、ょう…」
「ん…?」
「優しく…しないで…お願い…」
「無理な相談だ…」
「いいの…ッ…お願い…」
「なら、ベッド行かねぇ方がいいな…」
そういえばキッチンで、ドンっと冷蔵庫に押さえつける様に行き場を失わせる加賀。冷蔵庫に手を突かせて背中側から加賀は愛撫を始めた。
「…ンァ…」
「もうここ、こんなになってる…」
そういえば胸元にするりと伸びた手が突起をきゅっとつまみだした。
「…ァア…ン…」
「かわいい…」
「そんな…ンァア…」
ずるっと下着を下ろし、指はすぐに秘芽にたどり着く。くるっとひと撫ですればビクっと雅の体は跳ね上がる。
「…ンァ…ック…」
「こっちもとろとろ…」
「…ッ」
「…ック…」
指をスっと離せば正面を向くように促した加賀。そういえばゆっくりと加賀自身はしゃがみ込んだ。
「…じ…ょう…ッッ」
「立ってろよ?」
「…な、んで…」
「やめてって止めても止めてやらねぇよ…」
そう言ってしゃがみ込んだ加賀はゆっくりと舌を秘芽に這わせるのだった。