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Winner【サイバーフォーミュラ・加賀】

第30章 初めての買い物


そうして買い物も終えた雅と加賀。こまごまとした雑貨も終え、フィルに連絡を入れた。

『もしもし?』
「あー、俺。こっち終わったんだけど、どう?もう少し見るか?」
『いや?ちょうど休憩してたところ。』
「そっか。ちょっと待って?」
『あぁ』

フィルが休憩していることを雅に告げれば、どこにいるのか聞く雅。

「…タースパコーヒーだって」
「ならそっち向かう?」
「そっち行っていいか?」
『わかった。じゃぁ待ってるよ』

そう返事をして通話は切れた。二人で向かえばフィルが先に気づいた。

「…こっち!」
「おぅ、悪かったな、遅くなって。」
「こんなものでしょう?新居の買い物なら。というか早いほう」
「そうか?」
「城君のお店のチョイスがうまかったんだよ!」
「んなことねぇだろ」
「で?その袋は?」
「おうちで何かお夕飯作ろうかなって」
「そっか!いいな加賀」
「だろ?つかグレイの飯もそれなりにうまいぞ?」
「それなりって、結構うまいはずだよ?」

そう話していればにこにこ笑いながらも聞いている雅。加賀は少しトイレと言って席を離れた。

「…雅、ご機嫌だな」
「ん、嬉しいよ?フィルともこうして出かけられて…それに城君が一緒に居てくれる。」
「そうだよな」
「ん、ずっと離れてたから…これからは誰に気を遣う事無く城君のレースデータとれるからそれも嬉しい」
「そんな事」
「フィル?」

不意に雅の声が一瞬低くなった。
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