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Winner【サイバーフォーミュラ・加賀】

第28章 幸せな時間


二人で話しながらも笑い合っている時だ。車が一台入ってきた。
駐車場もいくつか埋まっている中でもすぅーっと自分たちの近くに停まるその車からは男性が二人降りてきた。

「…もしかして…ブリードか?」
「んぁ?…・・おー、ザガットか、久しぶりだな!」
「やっぱり!!てか髪色とかよ?変えすぎてて最初分かんなかったぜ!しかもピアスも取っちまってるしよ!」
「はは。いろいろあってな?」
「で…?」
「ん?」
「こっちのお嬢ちゃんは?」
「嬢ちゃんじゃねぇよ。」

そう言いながらも雅の肩口から腰に腕を下ろしてくっと抱き寄せた。

「…ほぉ?そういう事か…」
「まぁな」
「えと、城君?」
「あぁ、悪い。昔インディで一緒に走ってたザガット。ま、俺のが速かったけどな?」
「そうなんだ!真坂雅って言います。」
「よろしく!で?こっちにゃまたサイバーのレースか?」
「いや、そこは引退だ。またこっちでインディに戻る。」
「そうか!じゃぁまた一緒に走れるな!」
「おう」
「じゃぁな、雅」
「あ、はい。」

そういえばザガットともう一人の男性はぺこりと頭を下げて店内に入っていく。

「…城君…インディの方だったんだ…」
「ん?そう。でも俺が一緒だったからよかったな」
「…え?」
「手、早いから気を付けろ」
「そうは見えなかったよ?それに私の事お嬢ちゃんって言ってたくらいだから。」
「あいつは年下好きだしな。それに日本人は少し童顔に見えるからな」

そう話しているとグレイとフィルがやってくるのだった。
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