第18章 二か月の空白と、再会
『今着いた』
『私たちも同じとこ居るよ!ゆっくりできないだろうけど、無理しないようにね?』
それだけ入れて送信をする。
「フフ…本当に大好きって顔してる」
「…ッッ…」
「照れてないでもい…って…」
あすかの言葉を遮る様に雅のスマホが鳴り出した。
「…え、…っと」
「でたら?加賀さんでしょ?」
「ん…」
そうして出る雅。少しの間があって時期にその声が聞こえてきた。
「…もしもし?」
『……・・おー、俺』
「ん、飛行機お疲れ様」
『疲れちゃいねぇさ。雅は?』
「私今あすかちゃんたちとお買い物」
『…達って?』
「あ、風見さんの運転でアンリとあすかちゃんと四人で」
『…運転手は解るけど…四人って…』
「大丈夫よ、次のお店で帰るから」
『そこじゃねぇよ、心配なの』
「何かある?」
『…いや、今はいいや。』
「気になる…けど…」
『ま、ゆっくりとな?雅こそ無理するんじゃねぇぞ?』
「ん、城君もね?」
『……ッッ』
「どうかした?」
『居るんじゃねぇの?周りに…』
そういわれてはたりと気づいた雅。
「や、え…ーーーーッッ…」
『いるんだな、ま、いーさ。じゃぁまたな』
「ん…」
そうして通話は切れた。
「雅ちゃん…さっき…」
「や、ぁ……ごめん…なさい…忘れてほしい…」
「いや、どう考えても無理でしょ。」
「そうよ、加賀さんの事名前呼び…」
「もう好きにしてって感じになるよね」
「…」
ハヤト一人無言だったものの、それでもなぜかハヤトが照れてもいたのだった。