第18章 二か月の空白と、再会
食事をしつつも買い物に回る四人。
「何かお探しですか?」
「あ、えと…彼に…クリスマスプレゼントを…探してまして…」
「どのような雰囲気とかありますか?」
「…イケメンで…」
それから雅の口は止まらなくなる。
「…すごくステキな人なんです。背も高いし、個性的で、強くて優しくて。甘えてくれることも時々あったり妬きもちやきな時もあったりして…それに…ッッあ、すみません…」
「クスクス…いえ、大丈夫ですよ。それでしたら…」
そうして店員と少し探してみるものの、やはりぴんと来るものがない。
「すみません…いろいろと相談乗ってくれたのに…」
「いいんですよ、ではまたのお越しをお待ちしております」
少しばかり申し訳ない気持ちを抱えたままに雅は店を後にする。
「…ごめんね、もう帰ろっか」
「え、でもまだ…」
「んー、でも」
「ここまで来たらいつまででも付き合うよ。」
「そうそう!まだ見てないところとかもあるじゃない?」
そう言ってもらえるのは嬉しいけれど…そう言いたい気持ちを雅はくっと押し殺した。
「…ありがと…」
「ん!」
トランクはあすかが買ったもので埋まっていく。アンリもハヤトもそれほど買い物はしていない。
「…つまらないよね…」
「そんなことないわよ!私は、嬉しいよ?」
そうあすかは雅に伝える。
「…あれだけ好きだなって思える相手がいて、それにこんなにしっかりと時間かけて思い込めて選んでくれてるんだもの。加賀さんだってきっと喜んでくれるわよ」
「…だといいな…」
照れている様に俯きながら笑っている時、メールを知らせる通知が入ってきた。
「…もしかして…」
「ん、こっちに着いたみたい」
「そっか、返事、するんでしょ?」
「ん」