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Winner【サイバーフォーミュラ・加賀】

第18章 二か月の空白と、再会


翌日、あすかは雅を連れ出して一緒にショッピングに行く。もちろんなぜかハヤトとアンリも一緒だった。

「…四人でって初めてだね」
「そうだね、確かに」
「俺はいいんだけど、なんでアンリまで?」
「風見先輩がもし事故ったら帰りとかだれが運転するんですか」
「それもそうだなっておい!」
「クスクス…」
「それで?何見に行くわけ?」
「クリスマスプレゼントよね」
「速くないか?」
「そうでも無いのよ!」
「そういうもん?」

女性陣と男性陣の感覚の違いに少しばかり温度差があるものの、それでもハヤトやアンリは嬉しそうだった。

「…所で、」
「何?」
「隠す気はないんだ?」
「…ッッ…それは…」
「てか、真坂さん、結局加賀さんとは付き合ってるの?」

その一言でアンリとあすかの声が重なった。

『え?!』
「え…って…え、何?」
「今更?!ハヤト!」
「そうですよ、風見先輩!」
「え、何、そうなの?」

赤信号で止まったハヤトはくるっと後部座席を見た。

「ん、まぁ」
「なるほど…そっかぁ…」
「何々?」
「いや、でも…加賀さんって、今季終わったらアメリカ行くんだろ?」
「ん、そうみたい…」
「てことは…真坂さんも一緒に?」
「それはまだ分かんなくて…」
「そうなの?」
「…私は一緒に行きたいなって思ってる…でも…加賀さんの荷物にはなりたくないし…」
「そんな事はないと思うけど…?」
「そうよ」
「……・・・ん」
「…あのさ?」
「何?アンリ」
「即答できない位自信ないならやめちゃえばいいじゃん。」
「…ッッ」
「アンリ、なんてこと」
「いいよ、大丈夫。そうだよね」

雅の返事をふいっと顔を背けて聞き流すアンリだった。
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