• テキストサイズ

【呪術廻戦/五条悟R18】── 花冠の傍らで ──

第2章 「咲きて蕩けし、夜の花**」


「……休憩してたら、明日の朝になっちゃうよ?」



息を弾ませながらも、五条の声はどこか楽しげだった。



「逃げようとしてたくせに、ちゃんと咥えて……気持ちよさそうじゃん、ちゃん」



そう囁くと同時に、彼の腰がぐっと深く押し込まれる。
甘く、でも容赦なく。



「やっ……あぁ、やだっ……っ、そんな、奥ばっか……っあっ、あっ……!」



苦しげに揺れる声に、五条の動きがふと止まる。
そして、縛られていたの腕にそっと手を添える。



「……腕、辛いよね」



そう言うと、後ろ手にされていた目隠しの結び目に指をかけ、ゆっくりと緩めた。


五条の指がの手首を撫で、
ゆっくりと前へと回していく。
そして――ぴたり、と。


彼の手が、の手に重なる。
指と指が絡まり、優しく、でも離さないように、そっと絡めてきた。


逃げられない。
でも、痛くも苦しくもない。
ただ、温かく、確かに“繋がれている”感覚。


次の瞬間、五条の体が前へと倒れてくる。
そのまま彼の胸が、の背中にぴたりと重なり――


シーツに沈むの身体は、完全にその下へと閉じ込められた。


前には五条と繋がれた手。
背中には、彼の体温と重み。


全身が熱く、重く、もう力が入らない。
さっきまで浮かされていた腰も、ぐったりと力が抜け、
脚は自然と後ろへと伸びて、ベッドの上に投げ出される。



「動けないでしょ? いいよ、そのまま。……全部僕に、預けて」



繋がれたままの手を、優しく、でも確かに――逃げられないように、ぎゅっと握り直した。


その直後。


ぐんっ、と、五条の腰が深く沈む。



「っひ……ぁ、ああっ……!」



息が詰まる。
背後から響く鈍い衝撃と水音。
その全てが、の身体に、ダイレクトに伝わる。



「の中、トロトロで気持ちいい……」



甘く囁かれる声に、肩が震える。
すぐ背後から、彼の息が首筋にかかるほどの距離。



「っ……あ、ああっ……っ、奥、あたって……っ!」

「うん、知ってる。だから、いいんでしょ?」



肉が打ちつけられる音に重なるように、の手が震え、繋がれた指先に力がこもる。
/ 194ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp