【呪術廻戦/五条悟R18】── 花冠の傍らで ──
第2章 「咲きて蕩けし、夜の花**」
低く囁いたその声が終わるより早く、
再び、彼の腰が動き出す。
「ん、やっ……っ、まって……っ」
「ダメ。僕、さっきからずっと我慢してたんだから」
すでにとろとろになった奥を、ゆっくり、しかし深く抉るように突き上げる。
熱を帯びた動き。余裕の消えかけた息遣い。
「……はぁ、気持ちよすぎて……もう、止まんない」
の中を確かめるように、深く、強く――
だがそのたびに、彼女を抱きしめる手には、どこまでも優しさがあった。
「中……出すよ。」
そう囁いた瞬間、五条の動きが次第に速まっていく。
浅く、深く、繰り返される熱の奔流。
五条の吐息が震える。
を抱き締める腕に力が入り、腰の動きが最後の一撃のように深く沈んだ――
「っ……く、あ……っ、イくっ……!」
途切れた声とともに、五条が果てる。
熱が、深く、奥へと注ぎ込まれる感覚。
それを受け止めながら、はただ、微かに震えるまま彼に身を預けていた。
「……」
やがて、肩で息をしながらも、五条がそっと顔を上げる。
とろんと潤んだの瞳が、焦点を彷徨いながらも彼を見上げて――
目が合った。
「……っ、さとる、さん……」
かすれた声。
その呼びかけがあまりにいじらしくて、五条の目元が優しく綻ぶ。
「……好き」
その一言とともに、彼の顔がゆっくりと近づいてくる。
が何かを言う間もなく――
唇が、やさしく、そっと重ねられた。
ぴたりと合わさるだけの、静かなキス。
けれど、それは確かに“愛おしい”という温度を帯びていて、
の胸の奥を、じんわりと熱くした。
唇が離れると、五条は細い息を吐き、
そのまま額をくっつけるようにして囁いた。
「……これで、一回目」
「……えっ」
目を見開くに、五条はいたずらっぽく片眉を上げ、
口の端を緩めて、にやりと笑った。
五条の腰がゆっくりと引かれていく。
ぬちゅっ、と湿った音が広がり、
熱が離れていく感触に、の身体が思わず震える。