【呪術廻戦/五条悟R18】── 花冠の傍らで ──
第1章 「香惑の宵**」
けれど――
(もっと……)
「……ねえ、」
低く、甘く囁くように言葉を落とす。
「まだ……足りないよね?」
「……え……?」
息を荒くしながらこちらを見上げたの瞳は、
まだ絶頂の余韻に濡れていた。
「まだ、終わりじゃないよ」
そう言って、五条は彼女の腰に手を添えると、
くるりと――彼女の身体をひっくり返した。
「きゃ……っ!」
うつ伏せにされたかと思えば、
すぐに腰を持ち上げられ、四つん這いの姿勢に整えられる。
「悟さ、ん……?」
戸惑いの混じった声。
けれど、身体は素直だった。
さっきまでの快楽がまだ尾を引いていて、
脚には力が入らないまま、言われるがままの姿勢を取ってしまっている。
ぴたりと彼女の背後につきながら、腰を彼女のお尻に押し当てる。
「この体勢、初めてだよね?」
囁く声はどこまでも甘く、
けれど明確に、命令にも似た響きを孕んでいた。
五条は片手で彼女の腰を支えながら、
もう一方の手で、自分自身をあてがい――
「……力抜いて。さっきよりもっと、奥まで届くから」
その言葉と同時に、熱を持った彼のものが、
彼女の奥へと再び沈んでいく。
「――っ……あっ、あぁあ……っ!」
後ろから突き込まれる感覚に、は身体をのけぞらせ、
甘く震える声を上げた。
彼女の中はもう、とろとろに濡れていて、
それでも、後ろからの角度はさらに深く、さらに敏感な場所を突いてくる。
「ね……ずっと奥まで届くだろ?」
そう言って、彼は腰を打ち始める。
濡れた音が、さっきよりも淫らに響き、
の身体が快感に跳ねていく。
「やっ……そんな、はげし……あっ、だめ……!」
「ダメじゃない。もっと気持ちよくなれる。
ほら、言ってごらん? “もっと欲しい”って」
「ひっ……ああっ……! も、もっと……っ、ほしい……!」
「うん、いい子」
耳元でそう囁いたかと思えば、
五条の腰が再び深く打ち込まれる。
「――っ、んぁあっ……!」
の身体が跳ねる。
四つん這いの姿勢は無防備で、
突き上げるたび、奥の奥まで彼が届いてしまう。