【呪術廻戦/五条悟R18】── 花冠の傍らで ──
第1章 「香惑の宵**」
生地が肌をすべるだけで、の呼吸がわずかに乱れる。
「っ……ふ、ぁ……」
下腹部から太ももへ。
汗でほんの少しだけ張りついた布を、丁寧に、
まるで彼女の反応をひとつひとつ確かめるように、少しずつ。
(震えてる……)
それは羞恥か、快楽か。
もしくは、どちらも――
ショーツが太ももを越え、膝を過ぎ、
やがて五条の手によって、完全に脱がされた。
彼はそれをベッド脇のシーツの上に置くと、ゆっくりと視線を彼女へ戻す。
そこには、すべてを許した彼女がいた。脚をそっと閉じたまま、腕で胸を隠し、彼だけを見ている。
「……綺麗」
その言葉に、の目が揺れた。
それは、嬉しさと照れ、そしてほんの少しの期待が混ざったような――そんな色だった。
五条はそのまま、彼女の太ももへと手を伸ばす。
内腿へ。
そのやわらかな肌の上を、指が静かに滑っていく。
「……足、開ける?」
もう、答えは聞くまでもなかった。
けれど――あえて問う、その意地悪さが、どこまでも五条だった。
がそっと膝を緩めた。
その控えめな従順が、言葉よりもずっと――
彼の欲を煽った。
(……ほんと、もう、可愛すぎる)
目の前にいるのは、無垢で、必死で、
それでいて今、自分を――こんなにも欲してくれている。
たまらなかった。
そのすべてを壊したいんじゃない。
でも、与えたいと思った。
彼女の震えを溶かすほどの、優しさと熱を。
五条は、そっと指を伸ばした。
太ももの内側へ。
じんわりと熱を帯びた肌に触れた瞬間、
の身体がふるりと震えた。
「……んっ……」
その小さな反応が、まるで誘うようで。
五条の喉が、またひとつ鳴る。
指先が、ゆっくりと。
彼女の中心へ向かって、
迷いなく、けれど繊細に――すべるように滑っていく。
熱く、とろりと湿った感触が、指先に絡みつく。
快感に揺れた彼女の顔が浮かぶたび、
胸の奥で、何かが静かに燃え上がる。