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【呪術廻戦/五条悟R18】── 花冠の傍らで ──

第1章 「香惑の宵**」


「ここ……? それとも……こっち?」



彼の指が、なぞるように太ももへと滑っていく。
触れてはいない。けれど、すぐそこまで迫る熱。


の瞳が揺れ、喉の奥から微かな吐息が漏れた。


(……もう、限界)


そう思ったのは、どちらだったのか――
ふたりの呼吸は、もはや完全に、ひとつに溶けていた。


の指がそっと動いた。
恥じらいに頬を染めながら、震えるように――それでも確かな意思を込めて、五条の手を取る。



「……?」



五条の声は低く、掠れていた。


は答えず、ただ彼の手を引いて、ゆっくりと自分の下腹部へと導いていく。


Tシャツを脱がされ、汗ばんだ肌が空気に晒されているのに、
さらにその下――彼女のショートパンツの中心へと、彼の指先を誘う。



「……っ」



柔らかな布越しに感じたのは、はっきりとした熱。
そして――すでに溢れるほど滲んだ湿り気。


五条の喉が鳴った。
彼女がどれだけ高ぶっていたのか、それだけで痛いほど伝わる。


は目を伏せ、顔を真っ赤に染めたまま、じっと彼の手に意識を向けている。


指先が、そっと――
服越しに、中心をなぞる。



「んっ……!」



ビクン、との腰がわずかに跳ねる。
背中が反り、吐息が漏れた。


五条の指が、生地の上から何度もやさしく擦る。
外側をなぞるように、焦らすように。
敏感になった彼女の身体は、そのたびに小さく震えた。



「ここ……すごく熱い。がまん……してたんだ?」

「ちが、……う……そんな……っ」



声を振り絞ろうとしても、
快楽に溶けかけた喉からは、途切れがちな言葉しか出てこない。


指先が、もう一度、ショートパンツの中心に触れる。



「……脱がすよ?」



その問いに、はほんの一瞬だけ逡巡した。
けれど――

頬を紅潮させたまま、ゆっくりと、静かに頷いた。


その仕草があまりにもいじらしくて、
五条の胸の奥がじんと熱くなる。


彼は指先を動かし、腰にそっと両手を添える。
ゴムのあたりをつまみ、
そのまま、ゆっくりと――慎重に服とショーツをずらしていく。
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