第8章 7章
「……小野先生。ありがとうございます。」
「とんでもない。どうぞ。そちらのカクテルも大変美味ですよ」
勧められたカクテルを飲むと
さっきまでの可愛いものとは違って
ふわっと
身体が浮遊する様な
度数のかなり高めのお酒だった
でもこの時私はそれまで蓄積していたアルコール分もあってか
そんなに危ない物だと感じなくて
しっかり
着実に
危険な酔い方をしていた
「ん……うっ、んぅ」
ここはどこだろう
「あっ、、んん」
なんだかとっても気持ちがいい
「はぁ、はぁ、はぁ……ん」
でも
なにか
へん
「ん、、、あ、れ?」
目が覚めたら
見慣れた天井
おかしいな
最後の記憶が朧げで
ゆっくりと身体を起こして
「うわっ、、、痛っ」
ちゃんと二日酔いしてる頭を押さえながら
キッチンに向かって
水をがぶ飲みする
「はぁ。……気持ち悪」
とにかく早くシャワーを浴びてすっきりしよう
そう思って脱衣所へ
「………あれ?」
そこで気付いた
パンツを履いてないことに
え?!
なぜ?!
慌ててトイレとか
リビングとか
寝室
全部探したけどなくて
どうしよう
もしかして小野先生の目の前でお漏らしとかしちゃった?!
いや、でも履いてたロングスカートは全然汚れてないし
とりあえずスマホを見てみるが
小野先生から連絡は
着信が一件
震える手で電話してみる