第12章 ・克己(注…R18)
彼女の腰が震え、彼をきつく締め付けた。
その瞬間、ゾロを受け入れる彼女が、その大きさに合わせ、男を更に奥へと飲み込んで行った。
ゾロは暫くそのまま動かずに、絶頂に浸っている女の顔を見詰めていた。
女の艶めかしい表情……その強い締め付け……蕩ける様な蠢きを愉しみながら……。
「……ぶち込んだだけてイッたのか?まだまだこれからだぜ……お楽しみはよお……」
人間の女の何倍も強い締め付けに、口端を上げる男。
リリムは、今迄得た事のない快感と恐怖に打ち震えていた。
ゾロは上半身を起こすと、彼女の腰をしっかりと掴み、ゆっくりと動いて行く。
その動きは、経験の少ない男のそれではなかった。
女の熟れた肉壁を男の凶器が擦る度、痺れる様な快感が互いを襲う。
しかし、その押し寄せる快楽に飲まれていたのは、淫魔であるリリムの方だった。
男を犯す筈のリリムが、逆に男に犯され続け、狂わされて行った。
達したばかりの彼女は、堪らず彼の腕を掴み、頭を激しく横に何度も振った。
「……あっ……あああっ……凄いっ、大きいっ……!!気持ち良過ぎて……おかしくなっちゃうっ……!」
「あぁ?どうした、そんなもんかよ。おれが欲しいんだろ……?おら、もっとおれを締め付けてみろよ……」
ゾロは冷ややかに笑い、お構いなしに彼女の弱い所を探りながら、突く深さを変え責めて行く。
しかし、相手は淫魔……彼女は人間のそれよりも男を柔らかに包み込み、蠢き、吸い付き、そしてきつく締め付け続けた。
人間の男は元より、強力な魔力を持つ魔王でさえも、とっくに精を吐き出し果てる程の激しい肉悦。
その天にも昇る様な快楽と引き換えに、理性はあっと言う間に消え去り、精も魂も……全てを奪われてしまうのだ。
だがゾロは、何度も襲い来る快楽に肉体を震わせながらも、しっかりと理性を保ち、自制心を働かせていた。
彼は頭の片隅で、故郷の変態親父の言葉を思い出す。
『ゾロ……お前、本当に強い男になりてえなら……女を抱いた時も、己との闘いだって事を忘れるな。女一人で国が滅ぶ事もあるんだ。一夜限りで抱いた女に、間違っても理性や自制心を全部持って行かれるんじゃねえ。闘いに負ける時は、本当に惚れた女を抱いた時だけだ。それが本当に、強い剣士……強い男だぞ』
ゾロは思わず、苦笑する。