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魔王之死刀

第13章 ・探究


 ロキは堪らず、ゾロに言い寄る。

「Hey, Brother!彼女の人生相談も聞いてやったのかよ!昨日お前の部屋に来た女って……まさか、あの子じゃねえだろな……?」

「またその話かよ。ちげーよ……あいつじゃねえよ……」

 カマを掛けてみれば……思わず口から出た言葉。
 ゾロの呟く様な一言が、ロキの耳に届いた。

「……え?『あいつじゃねえ』って……ほら来たっ! やっぱり女、来てたんじゃねえか!てっ、てめえだけで楽しみやがってっ!一体、何処の女だよっ!!何回ヤッたんだ、おいっ!!!」

 ゾロは一瞬、視線を逸らす。
 本当の事を言ってしまえば、恐らく根掘り葉掘り、あんな事やこんな事等、言えない事迄詳細を聞いて来るであろう。
 彼はすぐに、否定する。

「……来てねえって言ってんだろ。そんな女、何処にいるのか、おれが聞きてえ位だ」

「Hey, Brother!しらばっくれるな!さっき思いっ切り口滑らせてたじゃねえかっ!!嘘吐きはマフィアの始まりだぜ!!!男らしく本当の事言いやがれよ……くっそぉ、なんでおれのとこにゃあ女が来ねえんだよお……昨日なんて独り寂しく『SEXY ADULT NIGHT』観てたってのに……おれも、ヤりたかった……」

「……お前、その番組、観てたのかよ……」

 項垂れて肩を落とすロキの言葉に、ゾロは呆れるばかりである。
 しかしロキは、胸を張って答えた。

「当たり前だろ、男なら大抵は観るだろ……って、なんでお前、その番組知ってんだよ」

「テレビ点けたら、いきなり映ったんだよ。そんで、慌ててリモコン押したら、サッカー中継になったんだ……ああ、そうだロキ。次はサッカーのユニフォーム買いに行くぞ」

 ゾロは思い出した様にそう言い捨てて、先にスタスタと歩き始めた。

「はあ!?おいこら、話逸らすな!!何処の女とヤッたんだよ!!独りでモテてんじゃねえよ!!!……って言うか、スポーツ店なんて何処にあるか、知らねえだろお前!!!……ってその前に昼飯食いに行くぞ!!!おい、待てっての、Hey, Brother!!!」

 ロキの男の叫びを軽く受け流しながら、ゾロは独り黙々と歩を進める。
 平日とは言え、やはり大都市。
 街を行く人々の声と車が行き交う音で賑わう大通り。
 彼等はそのまま、人混みの中へ……時計の針は、もうすぐ昼を指そうとしていた。
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