第12章 ・克己(注…R18)
彼女は言葉とは裏腹に、ゾロを誘う様に、厭らしく腰をくねらせる。
淫靡な蠢き……甘い匂い……。
彼女自身の体も、その奥から溢れ出る甘い蜜も、全て媚薬……。
だが彼は、食い付く様に舌を這わせて行った。
強敵に挑む様に……。
熱く熟れた奥から、甘い毒液が更に溢れ出る。
だが彼は、彼女が逃げない様に、その腰をしっかり掴む。
ゾロが吸い付き、舌で刺激する度に怪しい水音が小さく響く。
リリムは身を捩り口を半開きにさせつつ、恍惚の表情を浮かべた。
「ああ……もっと、もっと……」
舌の動きに合わせて、しっかり抱かれている腰を僅かに動かし、更なる快楽を求めた。
彼女から溢れ続ける毒が、男の本能を刺激し、侵して行く。
腹に付く程に硬くそそり勃つ極太の凶器が、早く女を貫きたいと、急かし疼いた。
だがゾロは、相変わらずしっかりと理性を保っていた。
そして……。
「あっ……あ、あああっ……!!!」
遂にリリムは声を上げ、突き抜ける快感に腰を激しく震わせた。
ゾロは身を起こすとTバックに両手を掛け、半ば乱暴に、剥ぎ取る様に脱がせた。
獲物が逃げない様に、素早く女を組み敷く。
女は堪らず、男に懇願した。
「ああ……早く……」
ゾロは彼女の耳元で、低く囁いた。
「……どうして欲しいんだ?」
「……あ、貴方の……私に……」
「聞こえねえなあ……もっとはっきり言ってみろよ……」
「いやっ……そんな……」
「……言わねえならお預けだ……」
リリムは観念し、彼の耳元で卑猥な言葉を囁き、懇願した。
訊いたゾロは、邪悪な笑みを浮かべる。
「……そんなに欲しいのかよ……」
ゾロは言いつつ、自分自身を彼女にあてがい、ゆっくりと擦り付ける。
「……なんでおれが理性を鍛えに鍛えて、自制心を強く保てる様にしたのか……もう判っただろ……」
リリムは、小さく頷いた。
その体は、期待と恐怖で震えている。
「……おれは、大剣豪を目指す剣士だ。邪な欲望は剣の道の邪魔になる……それに、女を欲望の捌け口にはしたくねえ……だがお前は、おれを望んだ。お望み通りにしてヤるぜっ……」
「あっ、あああっ……!」
ゾロが言い終わらないうちに、リリムは悲鳴に似た嬌声を上げた。
男が女を、一気に貫いたのだ。
極太の凶器が、彼女の奥に突き刺さる。